訪問鍼灸マッサージは、訪問マッサージと同様に患者さんの自宅で施術を行うことが特徴です。医療保険を利用する場合、医師の同意書が必要となりますが、神経痛やリウマチ、腰痛、麻痺疾患、脳梗塞の後遺症などであれば医師の同意が得られることが多いです。また、自費であればどんな症状でも訪問することが可能です。
訪問で行える施術は鍼灸治療であり、鍼を刺すだけでなく、小型低周波治療器で電気刺激を送ったり、鍼の柄に灸を巻きつけて燃やす灸頭鍼というやり方もあります。電気刺激を送る方法は、痛みの抑制や筋肉の緊張を緩める効果が期待できます。
また、訪問マッサージは専門のあん摩マッサージ指圧師が患者宅に伺い、医療上の必要性に応じた療法を提供します。この施術は、あん摩、指圧、マッサージを組み合わせることで、血液やリンパの流れを促進し、様々な症状の緩和が期待できます。
- 痛みの軽減
- 関節の動きや疼痛の改善
- 動作機能の回復
それぞれの効果によって、患者の生活の質も向上させることが可能です。訪問マッサージは医療としての役割はもちろん、日常生活のサポートにも繋がります。
鍼灸治療について
鍼灸治療の主な効果には以下のようなものがあります。
- 血行の促進:身体を動かす機会が減ると、血液の流れが悪くなります。施術によって血行が良くなることで、栄養や酸素が全身に行き渡り、冷えやむくみの改善や新陳代謝の改善など、全身的な症状の改善が促されます。
- 筋肉の緊張や痛みの緩和:痛みを感じているとき、患部やその周囲の筋肉が痛みにより緊張して硬くなっていることがあります。筋肉の緊張によって血行が悪くなり、発痛物質が流れにくくなります。硬くなった筋肉を緩めて血行を改善し、発痛物質の流れを良くすることで、痛みが軽減されます。
- 関節可動域の維持・改善:関節を動かさない状態が続くと、動かせる範囲が狭くなったり、動かす際に痛みが出たりすることがあります。硬くなった関節に対して、関節運動やその周囲の筋肉のストレッチを行うことで、関節の動かせる範囲を広げ、日常生活動作の維持や向上を目指します。